気学の本を読んでいて、わからない点があった。
気学のルーツについての話。
江戸時代の家相の作法と、大きく異なり過ぎているように感じたのだ。
でも、それは、昔、一般の人向けに、家相業を行っていた人たちとの比較。
たぶん、気学は、土御門派のような貴族向けの易学に基づいているのだと思う。
土御門派の家相が、どれだけ価値があるのかわからない。
でも、やっぱり土御門というだけで、優れている印象を受ける。
たぶん、貴族の家のための家相鑑定を行っていたのだろう。
それに対して、農家や商人向けに家相の鑑定を行っていた人たちがいた。
農家や商人といっても、江戸の後半になるころには、かなり稼いで余裕がある人たちが登場しているから、家相にお金を払う余裕が出てきたのだろう。
そういった、一般人向けの家相の方が、厳しい陰陽五行の思想から離れて、人の生活にあった家造りを提案できたのではないかと思い始めている。