方位学とは、人間は生まれた時から、自分をとり囲むあらゆるもの(森羅万象、大自然)に、影響を受けて生活をしているという考え方に基づいて、方位の吉凶を論じる学問である。
今の世の中では、占いに近い感覚で、捉えている人も多いが、歴史が長いこともあり、年配の人の中には、当たり前の風習のようにして方位学を捉えている人もいるようである。
たとえば、結婚式の日取りに、仏滅を避けて大安を選ぶ。もし、若い人が仏滅を選ぼうものなら、親戚の大反対を受けたりする。冷静に考えれば、仏滅に結婚式を挙げたところで、祟りが起きるなんて考えにくい。でも、風習と言うのは、論理的に物事を志向する能力を低下されるのかもしれない。
さて、このサイトでは、方位学について紹介する。主に、大正時代末に奉仕した気学の内容である。気学の創始者は、方位を犯すと、多く災難が起こると強く信じていたようである。
筆者は、凶方位に移動した結果、どのような災難が起こるかに興味があるわけではない。吉方位や、凶方位に、過度な信仰を持つ気もない。
しかし、方位学の仕組みがとても興味深い。明確なルールに従って、吉凶が判断されているからである。